相場は思うままにトレードをしていると、必ず負けるようにできています。
これには私たちの「本能」が深く関わっています。
本能ですから、食欲、睡眠欲、などと同じように強烈に作用しますし、本能には簡単に逆らえません。
トレーダーの中では有名なプロスペクト理論というものがありますので紹介しておきます。
まずは以下の質問に答えてみて下さい。
1と2どちらかを選んで下さい。
質問1
① 確実に100万円貰える。
② 60%の確率で200万円もらえるが、40%の確率でなにも貰えない。
質問2
① 確実に100万円損する。
② 60%の確率で200万円損するが、40%の確率でなにも損しない。
数学的に正解なのは、質問1では②を質問2では①を選ぶのが正解です。
ですが実験ではほとんどの人が、①と②を選んでしまうそうですね。
どうですか?
質問1では①を、質問2では②を選んでいませんか?
利益と損が同じ額でも、人間は損の方を極端に嫌う損失回避性というものがあるそうです。
これこそが人間の本能であり、トレードで利小損大を実現してしまう原因であります。
ではどうやって本能を克服すればよいのでしょうか?
本能を克服するにはその為の専門のトレーニングが効果的です。
大切なことは、トレードルールを決め、そのルール通りのトレードをすること、そして取引のロットを下げて利食いを伸ばす感覚に慣れることです。
トレーニングの方法ですが、トレードルールを決める段階で、エントリータイミングは適当なものでいいので、損小利大になるルールを作ることです。
そして最小の取引ロット(1000通貨ないし、1万通貨)で取引を繰り返します。
例 15分足のSMA10とSMA25のクロスでエントリー。ロスカットは直近高値、安値。利食いは30PIPSごとにトレーリングストップで切り上げていく。
(このルールはなんでもいいですが、トレーリングストップのルールを含んでいるものが理想です)
多少なりともお金がかかっていないと真剣にトレーニングを行えませんので、
デモではなく、実弾で行うことも大切です。
途中で損失が発生し、
最初に考えたルールが使えないと感じても
、辞めることなく続けて下さい。
大切なのは、トレーリングしながらポジションを放っておくと、
利益がどんどん増えていく感覚を掴むことです。
この、「利益は放っておけば増えていく」という感覚を掴むことに大きな意味があります。
トレーニングを、やり終えたら必ず変化がおきているはずです。
是非実践してみて下さい。