今回は、FXトレードの優位性(ゆういせい)についてお話します。
・優位性とは何か?
・優位性のある手法とは?
・優位性の確認方法とは?
優位性のある手法についてお話する前に、まず「優位性とは何か?」ということについてお話します。
優位性とは何か?
優位性について辞書で調べてみると、「別のものと比較して、優れている点」という意味が出てきますが、これだと正直良く分らないと思います。
これをトレードに当てはめて考えてみると、優位性とは、「他のトレーダーと違う視点を持つ」ということになると思います。
つまり、一般の相場参加者や、他の大衆参加者と違う視点を持つということですね。
この違う視点を持つことが、FXトレードにおける優位性です。
では、どこでその違う視点(優位性)が発生するのかというと、それは、相場参加者の「感情」にあります。
多くの大衆トレーダーは感情に流されてトレードを行っているのはご存知だと思います。
思いつきのトレードをしていると、どうしても損切りは遅く、利食いは早くなってしまう傾向にあります。
これが良くある損大利小の考え方ですね。
「含み損はいつまでも耐えられるのに、利食いはどうしても早くしてしまう!」といった苦い経験は誰にでもあるでしょう。
これが一般的な大衆の心理としてあるので、この一般的な感情に逆らうことが他のトレーダーと違う視点を持つことであり、FXトレードの優位性になります。
相場はゼロサムであり、お金の奪い合いですから、単純に大衆と正反対のことが出来れば利益が出るんですよね。
多くの大衆は感情に流されて損をしていますから、自分が逆のことをやっていれば、そのお金が自分に流れ込んでくるわけです。
それが、FXで利益を出すために絶対に必要な視点であり、他者と違うトレードであること、つまり優位性だと考えています。
つまり感情に支配されてトレードをしていると、大衆側にポジショニングされ続けるので、「いつまで経っても利益は出ませんよ」ってことですね。
優位性がある手法とは?
大衆の逆を行くといっても、単純に損切り幅を狭くして、利食い幅を大きくしただけでは利益は残りません。
これは、ある程度相場を知ったトレーダーが誰もが思いつくことですが、それだけでは、相場参加者の感情を表面的に理解しただけで、本当の意味で、大衆の逆のトレードができているとは言えないのです。
では、優位性のある手法とは何か?というと、今言った大衆の逆を行くということに関係しますが、「相場に合ったトレード」をすることです。
多くの相場参加者は、トレンド相場が長く続くと、「そろそろ反転するのでは?」と感じ。
レンジ相場が長く続くと、「そろそろレンジがブレイクするでは?」と感じます。
これが一般的な相場心理であり、多くの負け組みはその思惑通りトレードをしてしまいます。
これが感情に流されたトレードですね。
ですが、相場で利益を出している強者は、トレンドが継続している限りは、そのトレンド方向に仕掛けていきますし、レンジが続いている限りは、レンジを狙っていきます。
これが、大衆の逆をいく優位性のあるトレード手法です。
トレンド相場にはトレンド相場の対応がありますし、レンジ相場にはレンジ相場の対応がありますので、その相場に合ったトレードを考えていかなければならないのです。
いつも口が酸っぱくなるほど、「相場に合ったトレードをしましょう」といっているのは、大衆と逆の視点を持って欲しいからなんですね。
優位性を確認するには?
「優位性があるかをどのようにして判断すれば良いか?」というと、それはズバリ「結果」で確認することです。
実弾でトレードをして6ヶ月連続で利益が出れば、優位性のあるトレードができたと判断して良いと思います。
感情に流されてトレードをしていると、6ヶ月連続で利益を出すのは不可能なので。
FXのトレードは、一般参加者の感情の逆をいく思考を持つことで利益があがりますから、感情の起伏がないデモトレードではその部分までしっかりと確認することができないのです。
リアルのお金を動かして、それでも感情に支配することなくトレードができれば、そこで初めて優位性のあるトレードができたと判断して良いと思います。
なので、実弾トレードは極めて大切です。
小額でも良いので身銭をきってトレードすることから初めてみてください。
相場参加者の感情を理解すると、優位性についても理解が深まると思います。
参考にしてくださいね。