どうも、塚田です。
今日はトレーリングストップについて。
トレーリングストップは裁量技術の一つです。
私のトレーリングに対する考え方を紹介したいと思います。
トレーリングストップはPIPSで機械的に行うのも良いと思いますが、
相場は毎回同じ相場状況というのは2度とありません。
ですのでそのときの相場に合わせてトレーリングしていきます。
まずは目標地点を定めます。
リスク以上の利益が見込めて、
強い抵抗がある場所を利食いの目的地として考えます。
目標の設定は単純にリスクの2倍~3倍を目標とするなどでも良いと思います。
どこまで上昇・下降するかは誰にもわかりませんので、
とりあえず「負ったリスク以上の目標地点」を設定します。
例として、GBP/JPYの日足チャートで説明します。
オレンジ色の丸のあたりのダブルボトムを形成したPin Barのあたりでエントリーをしたとして、
ストップは直近の安値から少し離して置いたとします。
バツ印のところです。
そしてその時の、
リスク以上の直近のサポート・レジスタンスはオレンジ色のラインのあたりです。
2本ありますが、今回の場合はフィボナッチの38.2%(点線)と近いラインがありましたので、
近い方のラインを目標地点とします。
必ず目標地はリスク以上の収益が得られるところに設定します。
このように決めた場所はあくまで目標地点でありますので、
かならずそこで利食いをするというわけではなく、
そこを目指しながら、トレーリング(損切を移動する)していきます。
このチャートは日足なので4時間足のチャートに切り替えて
トレーリングのタイミングを探っていきます。
4時間足に切り替えて抵抗にラインを引いていきます。
青いラインがエントリーした価格です。そして直近の抵抗が緑のラインで、
さらに先の抵抗がピンクのラインです。
ラインをブレイクしたら、
段階的にストップを移動していきます。
まずは緑のラインをブレイクしたところで、
ストップをブレイクイーブンポイント(損益0)である青いラインまで移動します。
そしてその後にピンクのラインを少し超えましたがブレイクしたか微妙なところです。
もしブレイクしたと判断したのであれば、
緑のラインまでストップを移動します。
その場合は緑のラインでプラス170PIPSのところででストップにヒットして終了です。
ブレイクをしていないと判断した場合は、
無事に目的地まで到達できたことになります。
この場合は負ったリスク200PIPSに対して400PIPSの利益になりました。
トレーリングストップは利益を保護できる反面、
価格が暴れた場合にはあまり良い結果になりません。
人によってはトレーリングストップはあまり意味がないという意見もありますが、
それは意味のあるトレーリングではないからだと私は思っています。
ブレイクしてからストップを移動していくのは相場の構造的に理にかなっています。
大切なのは明確に抵抗をブレイクしてからストップを段階的に移動することです。
ブレイクせずにストップを切り上げるより
無駄にストップアウトする可能性が低くなります。
説明は日足で行いましたが、
短い時間足でも考え方は同じです。
相場は毎回違うので思うようにいかないこともあるでしょうが、
機械的に利食いをするよりも良い利食いができると思います。
ストップロスのトレイリングは、
テクニカル的に素直な動きとなる長い時間足の方が有効に機能しますね。
1時間足より短い時間軸だと使いづらいように感じます。