ファンダメンタルズの意味って?収益に直結しない理由を解説(マクロとミクロ)

こんにちは、塚田です。

今日は、ファンダメンタルズの意味と、ファンダメンタルズが収益に直結しない理由を解説していきたいと思います。

ファンダメンタルズ

ファンダメンタルズは「経済の基礎的条件」といわれていますね。

ファンダメンタルズは、マクロ的な側面と、ミクロ的な側面に分けて考えることができますので、そこから考えていきたいと思います。

 

マクロ経済

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では、まずは、ファンダメンタルズの「マクロ面」からみていきましょう。

良く新聞やニュースでもマクロ経済という言葉は頻繁に耳にしますよね。

マクロとは「巨大な」というような意味がありますが、イメージとしては、色々な経済の条件を全部まとめて、「ひとつの括り」にしたものだと考えてもらうと分りやすいと思います。

「政府、家計、企業」などの経済の統計をまとめて考えたものがマクロ経済です。

 

代表的な統計としては、国民所得や、物価、失業率、貿易などがあります。

「GDP」や「貿易収支」そして「雇用統計」などの統計はご存知だと思います。

これらの要素を、「国」単位で考えたものがマクロ経済になります。

一つの単位を個別に考えるのではなくて、「全部まとめて、国単位で考える」ということですね。

これらのマクロ要素は国ごとにそれぞれあり、それぞれ統計が出されています。

 

では、「マクロ経済学の目的はなんなのか?」というと、これは統計を利用して、経済の予測をすることが目的です。

経済の予測ができるとすれば、経済が悪化する前に有効な経済政策を行うことできますよね。

これが、マクロ経済学の目的と言われています。

要は、国単位の「政府、家計、企業」の経済動向が、ファンダメンタルズのマクロ面だと考えてもらうと良いと思います。

ミクロ経済

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では反対に、ミクロ経済はというと、ミクロは「微細な」というような意味があり、マクロの逆になります。

マクロ経済は色々な要素を国単位でまとめたものでしたが、ミクロ経済は個別の動向になります。

 

例えば、個別企業の価値を分析することは、ミクロにあたりますね。

もしあなたが、A社の株を買おうとして、A社の企業価値や、業績を分析するとします。

これは、個別の企業を分析したものになるので、マクロではなく、ミクロの側面に意識を向けたものになります。

ファンダメンタルズ分析は、このようにマクロ面とミクロ面で分けることができます。

例えるならば、マクロは「森」で、ミクロはその中の「木」といったところです。

 

ファンダメンタルズが重要とされる理由は?

トレーディングにおいて、ファンダメンタルズが重要といわれているのは、マクロとミクロが共に市場の価格動向に影響しているからです。

通貨であれば、各国のマクロ経済の動向が瞬時に価格に影響を与えますし、その後の通貨の方向性を決定づける要因となることも多いです。

 

これが通貨ではなく、個別の株式を売買する場合であれば、マクロ面だけでなく、ミクロ面も重要になってくるでしょう。

株式において企業価値などのミクロ面を分析することは、長期的な動向を知るには必要だと思います。

株価であれば、企業そのものの価値であったり、業績や財務状況は株価に直結するからですね。

つまり、株式取引においては、マクロもミクロも重要ってことです。

 

為替市場における、ファンダメンタルズ分析

ただ、これが為替市場になってくるとまた意味合いが違ってきます。

個別株と違って、通貨はマクロ的要素が複雑に絡んで動いているからです。

例えば、円という通貨を一つとっても、それは日本だけで売買されているわけではないですよね。

あらゆる国で決済されていますし、貿易でもバンバン使われています。

 

ですので、日本のマクロ面が変化したとしても、それがそのままストレートに円の価格に影響することはありません。

いろんな影響がミックスされて、価格が決定されているからですね。

つまり、どれだけ経済のプロでも「全くどっちに動くか分らない」ってことです。

為替市場の場合は、マクロの要因が広がりすぎていて、全てを追うことは不可能だからです。

ですので普通に考えてみれば、価格動向をファンダメンタルズで予測できないことは分りますよね。

 

なので、アナリストの為替予想は大体外れるわけです。

ファンダメンタルズで現時点での分析は可能かもしれませんが、これから起こることは全く予想できません。

国民の所得、物価、失業率、貿易などの状況は常に変化していますし、それが各国に渡って影響していますから、全てを把握するのは不可能じゃないですか?

実際は、ファンダメンタルズを考慮しなくても収益は上げられるので、ファンダメンタルズで売買することは、あまり意味が無いと考えています。

まとめ

経済の学習をして知識を持っておくことは否定しませんが、それが収益には直結することは少ないでしょう。

むしろ、頭でっかちになって、それがトレーディングの邪魔になってしまうケースの方が圧倒的に多いと思います。

日々の売買で、経済動向が気になってしまう場合は、ファンダメンタルズ分析の意味を考えてみてくださいね。

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Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。