相場の構造の話

どうも、塚田です。

久々のブログ更新になってしまいましたが、トレードは相変わらずバリバリやっております。

 

明日は注目の米大統領選が控えていますね。

投票は日本時間の8日の午後から、9日の夜にかけて実施されるので、大体の結果が判明するのは、9日の夕方頃になるのでしょうか。

予想以上にトランプが粘って接戦になっていますね。

今は市場のテーマが一気に大統領選に集中しているので、両候補どちらになっても、為替相場へのインパクトは大きくなりそうです。

どうなることやら。

このようなイベントの結果から、為替変動を完全に当てることは不可能なわけですが、当てることができなくても、稀に「aとbの事象のどちらが起きても、cという結果になりやすい」という状況も稀に発生します。

今回の米大統領選はどちらが当選しても、「○○となりやすい」という傾向が多少はあるので、その判断に自信がある場合は、リスクをとっても良いのかなと思います。

私はリスクは取りたくないですが、参加はしたいので、ごくごく小さいポジションだけ持って、静観したいと思います。

 

と、選挙の話はこれぐらいにして、今日は相場の構造の話をしたいと思います。

トレードが全く思うようにならないときに、「何を信頼していいのか?」「何を頼りに売買をすれば良いのか?」と疑問に思うことも多々あると思います。

多くの人が、相場は予測可能なものだと考えていますが、実際のところは、価格変動は不確実性が高くランダムウォークに近いのです。

これが、相場が難しい原因でもあります。

 

良くある例として、コイントスで描いた完全にランダムなチャートでも、人はランダムで無いと錯覚してしまう現象がありますね。

ランダムなチャートなのに、「やれダブルトップである」とか「やれ上昇トレンドである」と、判断してしまう傾向にあります。

つまり、優位性がある売買をしているつもりであっても、実際は何の意味も無いところで、リスクをとっている可能性もあるということです。

 

こうなると、完全にギャンブルです。

ただ、完全に市場がランダムだったら、収益機会は無くなってしまうわけですが、もちろん為替相場はランダムな市場ではありません。

人間の心理がどちらかに大きく偏るときに、価格は合理的でなくなるからです。

なので、突き詰めていくと、為替相場で収益を上げるために大切なものは多くは無いです。

 

例えば相場のモメンタム(勢い)は売買の優位性になるでしょう。

相場に勢いがある状態というのは、市場参加者の心理を考えてみれば「パニック」が起こっているということですね。

損切りによって、参加者の多くが慌ててポジションを整理する動き。

多くの参加者がパニックになった場合は、パニックがパニックを呼び相場はランダムではなくなります。

 

つまり、最も単純な勝てる方法は、イレギュラーな動きを待って、そちらに張る方法です。

ランダムで無いところにベットしなければ、本当の意味でトレンドフォローにはならないからです。

ランダムでない状況にベットできれば、トータルで収益が上がります。

 

普通の株式や先物相場と違って、FXでは通貨ペアを売買しています。

ですので、他の相場と違って構造が少し特殊なんですよね。

他の市場は単一の市場が売買の対象ですが、通貨ペアは通貨と通貨の交換レートですから。

例えば、ユーロが上がると思ってユーロドルを買ったとしても、ユーロが買われて、ドルも買われてしまえば、ユーロドルのレートは大きく上昇しません。

逆に、ユーロが買われて、ドルが売られれば、ユーロドルは大きく上昇します。

当たり前のことですが、これは重要です。

通貨ペアの価格が大きく動くのは、特定の通貨がマーケットで有利に選択された場合ですから、勢いが無いときにしかけても上手くはいきません。

なので、トレードで実際に信用できるものは多くは無いんです。

技術が向上すれば、テクニカル的なものはどんどん不要になっていくと思います。

 

他には、どういうところに優位性があるのかというと、例えばデイトレードならセッション間の値動きと、時間帯毎の通貨の傾向なども役に立つと思います。

為替相場のように、24時間オープンしているマーケットはセッションによって特定の動きが発生するからです。

例えば、東京時間はレンジになりやすい通貨となりにくい通貨があったり。

円が反対売買されやすい時間帯があったり。

ポンドや、ユーロの方向性が決まりやすい時間帯があったり。

などなど・・・

為替チャートは人間の心理を反映しているので、生活リズムがある人間の動きが時間帯に表れます。

こういう動きは、ずっと相場を観察していれば分るものもあるので、研究する意味は大きいと思います。

意味のあるところに時間を注いで、結果を残したいものですね。

では、今週も頑張りましょう。

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ABOUT US
Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。