どうも、こんにちは、塚田です。
12月に入って、今年も年末ムードが漂ってきましたね。
さて今日は、前回お話したとおり「プライスアクションを学ぼう!」ということでやっていきたいと思います。
今回は、その1なので「なぜ価格を追うのか?」ということから。
そもそもとして、何故FXで価格の分析が重要なのかといえば、それは売買の優位性を得るための「信頼に足る情報」が少ないからだと思います。
FXの市場は株式のように完全な板も無ければ、出来高もありませんし、オプション市場のように価格が歪むこともありません。
通貨と通貨のペアを取引しているので、単一市場と比べて構造が少し違うわけです。
そんな、情報が少ない中で売買していかなければならないわけですが、そのための重要な要素の一つとして価格分析があります。
まあ簡単に言えば、「完全な指標は価格以外には無いので、価格を追っていきましょう」ということ。
価格を追っていけば各通貨間の強弱の違いも分るし、市場心理の偏りも分るわけです。
プライスアクションの原理を理解すると実際のタイミングを図る上での指針になりますし、何よりもポジションを建てた後すぐに逆行することが少なくなります。
トレードをしていて、収益になるポジションは、エントリー後すぐに利益になっていると感じたことはありませんか?
逆にエントリー後すぐに含み損になるポジションは、そのまま損失になってしまう傾向があると感じることはありませんか?
これは、最悪なタイミングでポジションを掴んでしまっている可能性が高いわけですが、いつもポジションが逆行してしまうのにも、実は理由があるわけです。
では、プライスアクションについて考えていくと、そもそもとして、「価格とは何なのか?」ということになりますよね。
価格とは「買いたい人と、売りたい人の希望が合意した値」であって、価格が動く理由は「買いたい人と売りたい人の意欲の差」ということなります。
つまり、「この値段なら買うよ!」という人と、「この値段なら売るよ!」という2者がいたとして、その間で折り合った値が価格になります。
なので、より高い値段でも良いので買いたいと思う人が増えれば、価格は上がっていきますし、より低い値段でも良いから売りたいと思う人が増えれば価格は下がっていきます。
これは、何度も話している部分なので分ってもらえると思いますが、この意見の合意が、相場では偏ることが多々あるわけですね。
例えば、相場に参加している人が全体で10人だと仮定して、その内の8人が上がると思い、買いポジションを保有しているとしましょう。
そして、残りの2人は下がると思って、売りポジションを建てているとしましょう。
このように、上がると思っている人と、下がると思っている人の比率が偏ることが相場ではあるわけですが、順調に上昇してきて、誰もが上がるであろうと思っている上昇相場が、急激に下落に切り替わったとします。
そうなると、それまで上がると思って買っていた人の何人かは、パニックになり買い方から売り方に回るわけです。
上昇の思惑で心理が買いに振れていましたが、それがシーソーのように、ドン!と、反対側に振れることがあるわけですね。
このようなパニックが起これば、損切りの手仕舞い注文によって、価格は走っていくことになります。
なので、これを利用するために、売買している人の心理を読み、「パニックが起こるポイント」を考えることが大切になるわけです。
これは全て価格に現れます。
現在どちらに大衆の意見が傾いていて、「それがどうなったら逆転しそうなのか?」を考えていけば良い訳です。
大切なのは、大衆側でなく、強者側につくこと。
例えば、これ「絶対上がるよね?」と思わせるような相場からの転換であったり、
または、「これだけ下がったらそろそろ上がるだろう」と思わせてからの下げなど。
これは一例ですが、買いポジションを持っていた人が、慌てて損切りをする光景が浮かびませんか?
このような原理で一瞬にして、大量のカモがやられるわけで、そこに優位性が発生するわけですね。
そんなこんなで自分はいつも、コンセンサスの偏りと、その振れ幅を考えながらポジションを取るタイミングを探っています。
多くのトレーダーはトレンドに沿わない売買を常に繰り返していますから、「今大衆はどちらを望んでいるのか?」ということを考えて、ひたすらメジャートレンドのフォローに徹することです。
市場心理に注目して相場をみてみると、いつもと違ったものが見えると思います。
それでは、続きはまた。
PS
もうすぐクリスマスってことで、我が家にも、ツリーを置きました。
中々良い感じです。それではハッピークリスマス。