どうも、塚田です。
読者の方から寄せられた相談です。
「損小利大が大切なのは十分に理解しているつもりなのですが、
どうしても利食いを我慢できません」
トレードの勝率によっては必ずしも損小利大である必要はありませんが、
損小利大はトレードの一つの理想形ですね。
しかしこの損小利大は、言うは易し行うは難しで、
人間の本能に大きく逆らう為実行が困難です。
早すぎる利食いを克服するのに、
一番有効なのはトレンドフォローを頭で考えるのではなく、
肌で実感することです。
トレンドフォローを実感する為には、
大きな時間足のトレンド方向にエントリーして利が乗った場合には、
ストップを建値まで移動して、その後は思い切って寝てしまいましょう。
勝率は低下しますがビックトレンドが発生した場合には
確実にトレンドを捉えることができます。
「何をアホなことを」と思うかもしれませんが、
トレンドーフォローの神髄は「利食わない」ことにあります。
大きなトレンドを取りたいと思ったら、
トレードで抱えている含み益を全て捨てる覚悟が必要になってきます。
寝トレードによって、
「利益は放っておけば伸びる」
「トレンドフォローをしているうちは利食いを焦る必要はない」
ということを肌で実感できれば利食いを早くしてしまうクセも治るかもしれません。
それから克服方法ではないですが、
損小利大の話ではラリーウィリアムズの友人のジェイクバーンスタインが、
セミナーで出会った「勝ち続ける農夫」の話は有名ですね 。
~以下引用~
先週末、フロリダでセミナーを講演していたジェイク・バーンスタインは、
こんな興味深い話を披露してくれた。
何年か前、ジェイクがある証券会社の顧客の集まりで講演した時のことである。
顧客達は主に牧場主や農場経営者、数人のトレーダーも混じっていた。
講演が終わると、一人だけトレーディングでカネ儲けをしている顧客がいて、
その人に会ってみないかと誘われたのである。
その顧客は、別に頭脳明晰というわけではないが、
それでもトレーディングでは必ず儲けている、という話だった。
この農夫とジェイクはウマが合ったようで、老
農夫はジェイクに自分がどんな取引システムを使っているのか知りたいか、
と尋ねたのである。
「もちろん」とジェイク。「どんな手法なのか、ぜひ拝見したいですね」
そこで老農夫は、ポークベリーのチャートを開き、
糸のついた振り子を取り出した。
そしてそれをチャートの上に振り子をかざすと、彼はジェイクに言った。
「このページの上で、振り子が上下に振れたら買い、
横に振れたら売りなんだよ。ジェイク見てしまったね、俺のシステムを 」
ジェイクが後ずさりすると、ちょっと考え、そして尋ねた。
「それだけですか?他に何もありませんか?」
「えーと・・・」とこの老農夫は口ごもり、
「もう一つあるけど、あんまり意味ないと思うね。
いくつかの玉を建ててその日の終わりで損をしていたら、
そのトレードは仕切ることにしているんだ」といいました。
農夫がポーク・ベリーなどの商品相場で儲け続けていたのは確かな事実でしたが、
もちろん、農夫が振り子によるダウジングで勝ち続けたわけではありません。
農夫自身はフーチによるダウジングが相場に勝ち続ける秘訣と思っていたようですが、
「いくつかの玉を建ててその日の終わりで損をしていたら、
そのトレードは仕切ることにしているんだ」
ということに損小利代の秘密があったんですね。
つっちん先生
ダウンジング手法もありですか(笑)
知らずに損小利大を実行していたという事ですかね。
自然の摂理に老農夫は従っていたんでしょうね。