こんにちは、塚田です。
※2021年追記:ビットメックスは日本人の受け入れを停止しました。現在使用不能です(悲報)
今回は海外の仮想通貨取引所、bitmexを紹介します。
仮想通貨の取引所は国内であればビットフライヤーがオススメですが、国内の業者に拘らないのであれば、断然bitmex(ビットメックス)がオススメです。
目次
最強取引所BitMEX
なぜ海外口座を推奨するかというと、国内の取引所には追証がありますし、レバレッジが国内の取引所に比べて高いからです。
これはFXでも同じですね。
追証がある国内口座は場合によってはマイナスになることがありますが、bitmexであれば急激な価格変動があったとしても入金した金額以上の損失が発生することはありません。
なのでリスクの観点からもbitmexは非常にオススメできる取引所です。
また、国内の仮想通貨の取引所よりもレバレッジが高く設定されています。
仮想通貨のボラティリティは高いので、国内でも充分なレバレッジなのですが、bitmexはそんな次元ではありません。(bitmexのレバレッジは最大100倍)
bitmexは証拠金として多くの金額を拘束される事もなく、追証がないので資金効率が非常に良いです。
私も使っていますが、流動性も普通にありますし、売買をおこなうインターフェースも使いやすいです。
ごく稀にサーバーが落ちて固まることがあったり、不安な部分もありますが、これも許容範囲内ですね。
仮想通貨市場の魅力
仮想通貨の市場が何故魅力的なのかというと、新興市場ゆえに「参加しているプレイヤーが弱い」ということがあります。
為替相場と比べると動きが全然違い、為替相場よりも圧倒的に簡単な値動きをしています。
これは煽ってる訳では決して無くて、今まで為替をやってきたプロならば誰もが感じるはずです。
値動きを比べると違いが分かるかな?
為替チャート:USD/JPY
仮想通貨チャート:BTC/USD
仮想通貨市場が簡単な理由は、仮想通貨の市場の方が市場心理が強く反映されているからだと思います。
為替相場は貿易も絡んでくるので、投機以外の実需の取引も多くなっています。
実需の部分は予測できるものではないので、ノイズのような働きが頻繁に起こりますし、為替市場は規模が大きくプロの参加者も非常に多いです。
仮想通貨はまだ新興市場なので、現物を長期保有の為に買ったりすることはあっても企業が貿易の為に為替ヘッジをする訳でもありません。
なので、ノイズが少なく比較的簡単な相場になっているのかなと思います。
メインは為替FXでおこない、為替相場がオープンしていない土日に使ってみると良いと思います。
それでは、使い方を詳しく解説していきますね。
口座開設から入金、初期設定まで
bitmexで取引するまでの大まかな流れはFXの口座開設と殆ど同じです。
まずは、bitmexに口座開設をおこないます。
・BitMEX(ビットメックス)で口座登録
メールアドレス、パスワード、名前を入力し、「登録」を行います。(右上のメニューから日本語に切り替えられます)
登録をおこなうと、登録したメールアドレスに確認のメールが届くので、メール内の認証URLをクリックして登録を完了させます。
審査も殆ど無く、一瞬で口座開設ができます。
多くの取引所では、KYC(顧客確認)が必要になりますが、bitmexは海外取引所のため、身分証明書の提示も必要ありません。
めちゃめちゃ簡単に口座開設ができます。
ログイン
メールでの認証が完了したら、次はbitmexのアカウントにログインします。
初回のログイン時には、2段階認証の設定がされていないので、ここではメールアドレスとパスワードのみを入力しログインを行います。
2段階認証の設定
初回のログインをしたら、2段階認証の設定を行っていきます。
最近では色々な場所で使われるようになった2段階認証ですが、セキュリティ対策として確実に設定するようにしてください。
2段階認証を設定しないと、ハッキングなどで不正にアクセスされ資産を失う可能性があります。
設定はとても簡単です。
まず、「Google Authenticator」のアプリをスマートフォンにダウンロードします。
スマホで、「Google Authenticator」と検索してください。
そして次に、bitmexの管理画面の右側のメールアドレスを選択し、「アカウントとセキュリティ」を選択します。
セキュリティ項目の中に、「2段階認証を有効化」という項目があるのでそこで「Google Authenticator」を選択します。
そうすると、画面にQRコードが表示されるので、スマートフォンの「google authenticator」アプリを立ち上げ、QRコードを読み込みます。
これで、ワンタイムパスが発行されるので、パスワードを入力して送信を行えば2段階認証の設定が完了になります。
これで、次回のログインからは、ワンタイムパスワードを入力しなければログインできないようになります。
これで口座開設と初期設定はバッチリです。
入金
口座開設をしたら、次は取引の原資となるBTC(ビットコイン)をbitmexに送金します。
この送金したBTCが取引の証拠金となります。
まず、BTC(ビットコイン)を持っていない場合は、bitmexに入金する為のBTC(ビットコイン)を用意する必要があります。
ビットフライヤーで円を入金し、BTC(ビットコイン)に変えた後、BITMEXにBTC(ビットコイン)を送金してください。
すでにBTC(ビットコイン)を持っている場合は、取引所またはウォレットから直接BTC(ビットコイン)を送金します。
入金方法は、bitmex管理画面の「アカウント」を選択すると、ウォレットが表示されるので、ウォレットの「入金」を選択。
入金の為のビットコインアドレスが表示されます。
表示されたビットコインアドレスにBTCを送金することで、bitmexの口座残高に反映されます。
注意点として、この入金アドレスにはBTC以外の仮想通貨は入金しないようにしてください。
BCHやETHも入金できません。ビットコインのみ入金できます。
そしてすこし戸惑うのが、通常ビットコインはBTCという単位で呼ばれていますが、BITMEX内の表記は「XBT」と表記されています。
これは、表記が違うだけですので気にしないでください。
例えば、0.01BTCなら、bitmexでは0.01XBTという表記になっているだけです。
その時のBTCのトランザクション状況にもよりますが、1時間もかからず残高に反映され、残高が反映されたらすぐに取引ができます。(365日、24時間取引可能)
売買方法
BITMEXでの注文は取引パネルから行います。
注文方法は、指値、成行、逆指値とありますが、注意しなければならないのは取引手数料です。
BITMEXは注文方法によって手数料が変化します。
BITMEXの手数料は、メイカー手数料が-0.0250%で、テイカー手数料が0.0750%になっています。
指値で注文を並べた場合は市場に流動性を提供しているので、マイナスの手数料となり手数料を受け取ることができますが、成行注文で注文をおこなった場合は、0.0750%の手数料が発生します。
つまり、間単に言えば、成行は手数料がかかるので、成行注文ではなく指値で注文を出した方が特ってことですね。
指値注文
指値での注文は「指値」タブを選択しておこないます。
「数量」はUSD換算になるので、100,000ドル分のポジションを建てたい場合は「数量」に100,000ドルと入力します。
そして、オーダーするBTC/USDの価格を「指値」で設定します。いくらで買いたいのか、売りたいのか、ということですね。
FXと同様に買いからも、売りからも入ることができます。
そして、設定した価格に達すると、注文が約定します。
例えば、XBTUSDが8000ドルで、10,000ドル分のポジションを保有すると、1.25XBTのポジションを建玉したことになります。
取引パネルの下の部分に、必要証拠金や証拠金残高などの情報が表示されるのでここをチェックしてみましょう。
【コスト】:ここに表示されているのがこの注文で必要になる証拠金の金額
【注文価額】:この価格で約定した際の予想される保有数量がここに表示
【利用可能残高】:現在証拠金として利用できる金額がここに表示
BITMEXはメイカー手数料がマイナスなので、急いでいる場合を除き、基本的には指値注文を使っていきます。
成行き注文
成行注文は、指値注文の横のタブに切り替えることでおこなえます。
成行き注文は、その時点で板にならんでいる、最も価格の近い価格で執行されていきます。
例えば、買いで成行注文をしたとすれば、その時点の板で最も高い価格の注文から約定されていきます。
上の部分が売りの気配値(この値段で売りたいと思っている人)で、下の部分が買いの気配値(この値段で買いたいと思っている人)です。
株などの板と同じ仕組みで、「買いたい人の意欲」と、「売りたい人の意欲」がマッチングしたポイントが市場の価格となります。
為替相場には板情報が無い場合が殆どなので、こういった板をみて「どのようにして価格が決定されているのか?」を考えてみても良いと思います。
価格の値動きが、大衆の心理によって動いていることが実感できるでしょう。
そして、上の方にも書きましたが、成行き注文を行うと、テイカー手数料(0.0750%)が発生します。
0.075%と聞くと小さく聞こえるかも知れませんが、エントリーとクローズの両方で成行き注文を使えば、手数料が往復でかかるということですね。(0.15%なので高いです)
しかも、手数料の計算はレバレッジをかけたBTCの数量に適用されるので注意しましょう。知らないでやっていると結構持っていかれます。
なので基本的には、指値注文で売買していきます。
ストップ指値
ストップ指値で損切り注文の設定を行えます。
設定したストップ価格に価格が達すると注文がおこなわれます。
売買を希望する価格を「指値」に設定し、ストップを発動させる価格をストップ価格で設定します。
その他の注文
その他の注文方法として、成行価格で発注する「ストップ成行」「成行利食い」。一定の幅で利益を追従する「トレイリングストップ」などがあります。
メニューの右の矢印から選択できます。
出金方法
増えたBTCを出金するには、bitmex管理画面の「アカウント」を選択すると、ウォレットが表示されるので、ウォレットの「出金」を選択。
「宛先アドレス」にBTCを送金するアドレスを記載します。
そして「金額」と「ビットコインネットワーク料金(手数料)」を設定して、「送信」を選択します。
BITMEXの送金手数料はデフォルトで0.001XBTとなっており、最小で0.0002以上を義務付けられています。
デフォルトの送金手数料は高めですが、あまり手数料を低く設定しすぎると、いつまで経っても着金しないことがあるので注意してください。
そして、BITMEXでは出金の回数が制限されており、1日1回までの出金となっています。
このような仕組みになっているのは、取引所のセキュリティ対策の為です。
不正送金があったコインチェックもこのような仕組みになっていれば被害を減らせたかもしれませんね。
出金の際は、ウォレットのアドレス間違いをしないように注意してください。
レバレッジについて
BITMEXのレバレッジの変更は取引パネルの下の部分でおこなえます。
レバレッジは1倍から100倍まで設定できます。
レバレッジはスライダーから選択することで自由に変更ができ、「クロス」を選択するとMAXの100倍になります。
ちなみに、「レバレッジは高いと、怖い、危険」というイメージを持っている人も多いですが、レバレッジは全く怖いものではないです。
レバレッジが高ければ、取引に必要となる必要証拠金が減り、入金する金額を小さくすることができるだけです。
(BITMEXの必要証拠金は注文パネルの「コスト」で確認できます)
口座に多くの資金を置いておかないということは、多くの資金をリスクにさらさないということになりますし、使っていない資金は他の運用に回すことができます。
レバレッジが高くなれば、資金効率が良くなるので、基本的には良いことしかないのです。
一般的にレバレッジが危険だとされているのは、証拠金に見合っていない過剰なポジションを持ってしまっているからで、適切に資金管理をしていけば、レバレッジは全く怖いものではありません。
いくらハイレバレッジで証拠金が少なくて良いといっても、資産を飛ばしたら結局再入金しなければなりませんから、身の丈にあったポジションサイズで売買をするように心がけましょう。
Bitmexのファンディング手数料
Bitmexの手数料は売買にかかる手数料(メイカー、テイカー)の他に、Funding(ファンディング)手数料がかかります。
この手数料の目的は、インデックス価格と直近の価格の乖離を防ぐためにかせられた手数料です。
Funding手数料は、日本時間の5時、13時、21時になる瞬間にポジションを持っていると発生します。(8時間おき)
これが若干ややこしいんですが、手数料がプラスになっているときは、ロングポジションを持っていると支払いで、ショートポジションを持っていると手数料を受け取れます。
そして、逆にFunding手数料が、マイナスになっているときは、ロングポジションを持っていると受取りで、ショートポジションを持っていると手数料の支払いになります。
そしてFunding手数料は変動しています。(↓Funding手数料を確認できます)
[blogcard url=”https://www.bitmex.com/app/fundingHistory”]ややこしいんですが、結構重要なので、日本時間の5時、13時、21時になる時間は意識するようにしてください。
短期売買であれば、手数料が支払いになる場合は、一旦クローズした方がよいかもしれません。
その他の補足
両建て
Bitmexは両建て注文がおこなえません。
例えば、買いの建て玉を持っていて、売り注文を出すと、強制的に買いの建て玉から数量が相殺されることになります。
アクセスする際の注意
BitMEXへアクセスする際は、検索エンジンなどから検索してアクセスするのは危険です。
以前、Bitmexでは無いのですが他の取引所で、検索エンジンのトップに全く見た目が同じフィッシングサイトが現れ、パスワードをフィッシィングし、不正に送金を行うというような事件が発生しています。
アクセスする際は、かならずリンクが間違っていないか確認して、リンクに直に飛ぶようにしてください。
BitMEXにおいておく資金量
BitMEXはオススメの取引所ではありますが、海外の取引所であるリスクは常にあると考えてください。
自己責任で売買するのは当然のことながら、取引所に大金を置かないようにしてください。
せっかくハイレバレッジなのですから、必要な証拠金だけおいておくようにしましょう。
資産が増えたらすぐに出金するクセをつけ、メインの資産はtorezorなどのコールドウォレットで保管するようにしてください。
BitMEXにお問い合わせ
BitMEXに問い合わせするには、管理画面下の「メール連絡先」を選択します。
原則英語での質問になりますが、問い合わせはこちらからおこなえます。
BitMEXのAPI
botトレーディングを行う人向けにAPIが提供されています。
取引できる通貨ペア
BitMEXではADA,BCH,ETH,LTC,XRPなどのアルトコインも売買できます。
アルトコインのレバレッジはBTCのレバレッジとは異なります。(アルトコインのレバレッジは、20倍~50倍程度)
ただ、正直、アルトコインペアは流動性が低くあまり取引には適していません。
メインは、XBTUSDでの取引をオススメします。
おわりに
おすすめできる取引所なので、結構頑張って書きました。疲れた。(笑)
基本的なやり方はFXと全く変わりませんので問題は無いかと思います。
為替相場のオープンしていない、土日に挑戦してみてくださいね。
ということで今回はbitmexについてでした。