ポジションの保有時間

トレードでは損小利大が基本であることは分かっているつもりであっても、
「どうしても利食いが早くなってしまう」
「トレードの結果を集計すると利益が残っていない」

という相談が寄せられました。

利食いが早くなってしまうのは、有名なプロスペクト理論での結果の通り、人間の持って生まれた本能が関係しています。

持って生まれた本能でありますから、それに逆らうことには強烈な不快感が伴います。

ついつい損大利小になってしまう場合の一つの克服方法としては、ポジションの保有時間を計測、記録する方法があります。

損小利大のトレード手法の場合は、単純に考えて、
負けトレードのポジション保有時間勝ちトレードのポジション保有時間
となるはずです。

勝率が高いトレードの場合はこの限りではありませんが、基本的なトレードスタイルであれば、エントリーしてからエグジットするまでのポジション保有時間は、勝ちトレードの方が長くなります。

当たり前のことなんですが、この話をすると
意外と 「時間については盲点だった」という方が多いです。

そもそも損小利大のトレードを目指す場合は、トレンドフォローのトレードスタイルということになりますので、利食いを焦る必要というのは全くありません。

焦ってしまう気持ちもわかりますが、トレンドフォローであるのに、損切り幅より少ない利益幅で利食いをしてしまうのは、普通に考えればおかしいことです。

極端な話、トレンドフォローのトレード手法でエントリーした場合は、ポジションを保有していればいるほど得ということになるからです。

ポジションの保有時間を計測してみて、
明らかに負けトレードの方がポジションの保有時間が長いということが実感できれば、
ポジションの保有時間を目安にして利食いを待てるようになるかもしれませんね。

利食いが早くなってしまう方は、
「ポジションの保有時間」という今までとは違った視点を意識してみてはいかがでしょうか?

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ABOUT US
Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。