こんにちは、塚田です。2月も後半に入り、まだまだ寒い日が続いていますね。
話題の新型コロナウイルスは、収束することなく、広がり続けているようです。
感染者数は実際に見えている数字よりも悪いはずなので、今後も情報が断続的に更新され、相場のリスク要因となるでしょう。
先週は市場を動かすテーマに乏しく、動きの少ない相場展開でした。特に更新することも無かったのでブログも書きませんでしたが、今週はきっと動いてくれることでしょう。
ドル円日足
さて、本日のドル円相場の動きです。
先週から動きが少ないドル円は、日足レベルのトレンド性は薄く、レンジ相場を形成しています。(ボリバンは平行、移動平均線も平行)
方向感が薄いので、テクカル的には、上にも下にも動く可能性がある状況と判断できるでしょう。
このような、誰でも知っている、ボリンジャーバンドと移動平均線などの「超初歩的な分析」も割と役に立ちます。
一瞬で相場の状況が把握できるし、日足のMAの傾きだけ見てても、トレンドに逆らうことは防げるので。
全然トレードが上手くいかないという人はまず、日足レベルのトレンドに逆らわないトレードを心がけてみましょう。
ドル円1時間足
ラインを引いた詳細分析では、12日に110.11付近で高値をつけてから反落しています。(ここからショートポジションを形成)
現在のショートポジションは、やや含み益という状況ですが、私は以下のような「仮説」の元、ショートポジションを保有しています。
「現在は、高値掴みしたロングが引かされているのかな?(ロングの含み損)」
「その人達のストップは、109.60-50付近に設定されているかな?」
「このストップを狩りにくる動きになるかな?」というプライスアクションの仮説です。
これに金利などの動きや、ファンダメンタルズなどの基礎的な条件などを混ぜて、仮説を磨いていくイメージです。
相場では、いかに「優位性のある仮説」を立てて、トレーディングを計画していくか、という部分が非常に大切になります。
「良い仮説」さえできれば、後はそれを元にトレーディング計画を立て実行するだけです。
そして、大衆心理と大口トレーダーの心理を考えてみれば、そこから戦略も自然と浮かび上がってきます。
例えば、
・ストップを狩りにくる動きが見れるのであれば、それについていく。
・あるいは、ストップが狩られるまで待って、それから反転を狙う。
・連続してストップが狩られる状況(トレンドが発生)であれば、ひたすらトレンド方向にポジションを握る。
というような仮説を元にした、シンプルな優位性のある戦略が立てられます。
私がトレーディングの根拠としている要素も、「こういう状況である可能性が高い」という「仮説」でしかありません。
確信のようなものがあれば良いのですが、残念ながら、相場では「絶対」ということや、「確定」なんて情報は何一つ無いのです。
例えば、ここから下げたとしても、上げたとしても、その理由を正確に知ることは不可能ですよね。
一応ニュースや要人発言、指標、債券相場、株式市場、などを確認して「相場を動かしたであろう情報」との因果関係を裏で確認することはできますが、確実な証拠を見つけることはできません。
相場は「参加者の合意形成」によって価格が決められる仕組みになっているので、全ての人の思惑を把握することは不可能だからです。(皆違うことを考えてトレードしているのに、それを全て把握できる訳がないから)
そういう不確実性が高い状況から、「優位性のある偏り」を見つけて、資金を投入する。
というのがトレードの本質であり、その結果が、どれだけ真剣に分析しても、駄目なときもあるし、良いときもある。
という極めて不確実性が高いものが相場だと思っています。だから難しいんですよね。
初心者はこの事実を知らないこと自体が勝てない理由としてあります。そのため、基本的な相場の本質を理解することは非常に重要です。
まずは、そのようなカオス的状況の中で、指針となる優位性を発見することに力を注ぎ、仮説作りをしてみてください。
何か参考になるものがあれば幸いです。ではまた。