こんにちは、塚田です。
世界的に広がりを続け、未だ終息が見えないコロナウイルスの影響により、金融市場のボラティリティは拡大しています。
ニュースもコロナ関連一色で悲惨な状況になりつつあります。
しかし皮肉なことにトレーダーにとっては、空前絶後の稼ぎ時といった相場模様になっています。3月に入って忙しい専業の方も多いのでは無いでしょうか。
今は、1分足レベルのスキャルピングでも、相当な値幅を抜くことができる状況なので、しばらく相場から目が離せません。
コロナウイルスの終息については「神のみぞ知る」という状況で、終息時期は全く分からないものの、参考となるデータもいくつかあります。
季節性インフルエンザは「毎年11月頃から始まって、2月頃にピークを越え、4月頃に終息する」というデータ。
そして、同じコロナウイルス感染症であるSARSは、2002年末から2003年5月頃までの「約6カ月の流行」であったというデータがあります。
このデータから考えて見ると、まだまだ影響が続くことは避けられないことは明確です。
報道の大きさレベルから考えると、6月までは最低続くのではないでしょうか。
私は今日ホワイトデーで花を買いにいったのですが、近所の花屋さんまで影響を受けている様子で、長引く不況へ突入する可能性が高まっていると感じています。今後も動向に目が離せません。
世界的なパンデミックの対策として、3月に入り各国の金融当局は相次ぐ利下げラッシュとなりました。
FRBは3月4日に臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を開催し、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを全会一致で50bp引き下げ、1.00~1.25%としています。
米金融当局による緊急利下げは、リーマンショックで金融危機が起きた2008年10月以来のことでした。
しかし、利下げを行っても市場の反応は悪く、米株が上昇してこなかったことから、「緊急利下げでは対策として不十分」との見方が広がりました。
利下げだけでは、市場の不安を払拭できなかったのでしょう。
そして、12日のS&P500は下落を続け、1987年以来の大幅安となり、長年続いていた、米株強気相場が終焉を迎えています。
NYダウも10%急落し、1987年以来の大幅安、歴史に残る1日となりました。また、原油はサウジの原油増産の方針転換により、さらに激しい動きなっています。
コロナへの対応が不十分との市場の反応で暴落し、15分間取引を停止するサーキットブレイカーが発動。
翌日13日は「トランプ大統領が国家非常事態宣言をするのではないか?」との憶測が広がり、一時米株が反発したものの、またしても急落。
トランプ大統領の非常事態宣言の内容は、約500億ドルの支援金の提供が可能になるという、援助を目的としたものでした。
土日も挟んだ材料で週明けのマーケットがどのような反応となるか注目です。
今は、リスクオフ局面で買われやすいゴールドも、いつ収束するか分からないコロナウイルスの影響で売られています。
リスクオフ局面で、安全資産からも資産が流れ出ていっていますので「安全資産など無い」と市場は考えているのでしょう。
連鎖的に全てのセクターに影響が出るので、今後もコロナウイルスを巡る、各国の対応には目が離せません。
冒頭で書いたように、現在はボラティリティが高まっている相場なので、長期の取引よりも、短期の取引に旨味が生じている状態です。
週足~日足レベルの分析よりも、より短期の取引が時間効率が高くなります。
長期はファンダメンタルズの影響を受けやすいですが、短期はファンダメンタルズの影響を受けにくいので、プライスアクショントレードの優位性が高まっていくでしょう。
ドル円:15分足
こちらはドル円の15分足チャートですが、灰色のゾーンがサポート/レジスタンスとして考えていたゾーンです。(↑クリックで拡大)
週の後半は、このゾーン内で売買をしていました。現在は、短期のレジスタンスをブレイクし、ドル円は上昇しています。
直近の戦略としては、「109.30~110.35付近の価格帯」をレジスタンスとして想定して、トレードの戦略を立てていこうと考えています。
レジスタンスまで、ロングをしていくか、レジスタンスまで引きつけて、プライスアクションを確認してショートを狙っていきます。
今は、ドルと円が主のテーマで市場が動いているので、他のドルストレート通貨や、クロス円通貨ペアにもチャンスがあります。
しばらく忙しくなりますが、来週も頑張りましょう。では、また!