こんにちは、塚田です。
通貨強弱について、ご質問をいただいたのでシェアしたいと思います。
何かと話題になることが多い通貨強弱ですが、概念自体は10年以上前から存在し、近年では多くのサイトで閲覧することができます。当サイトでもウィジェットで通貨強弱を表示してみました。↓
以下のようなメッセージをもらいました。
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先日から少額でリアルトレードにチャレンジしているのですが、質問させていただきたくご連絡させていただきました。
通貨強弱についてですが、Matafを例に参照してみると、一時間足と15分足で強い通貨と弱い通貨がよく逆転しおります。
例えば15分足では米ドルが最強だけど5分足では米ドルが最弱だったりと。
その他の通貨も両方の時間足でバラバラだったりと・・・戸惑う場面が多々あります。
その辺の判断をどの様にしたら良いか?と例えば4時間足で環境認識して15足でエントリーしようとした場合、マッチング的にどの通貨強弱の時間足を参考にしたら良いのでしょうか?
※ちなみにMatafではなく他のサイトやFX業者の通貨強弱を見ると5分足?と思われる直近の強弱が一つだけ表示されてたりします。
Matafではなくそちらを参考にしても良いのでしょうか?
そもそも通貨強弱と言うのはMAやオシレーターと同じ遅行指標なのでしょうか?それとも先行指標なのでしょうか?
もし遅行指標だとしたら後付け的な意味合いになる様な気がしないでもないのですが・・・
通貨強弱の基本的な性質とは?
通貨強弱は「通貨の動きを個別に認識できるもの」と考えていただくとよいかと思います。
8通貨の価格データを元に算出されているので、完全なインデックスではありませんが、インデックスチャートのように個別の通貨の動きを把握することができるツールです。
これは、複数の通貨が組み合わさった通貨ペアを売買するFXにおいては大変便利なツールですね。
例えば、今、米ドル(USD)が強いとか、円(JPY)が弱い、ということがすぐに分かるからです。
ただ、現状の把握がメインの使い方になるので、通貨強弱単体で相場の未来を知ることは難しいです。
僕も、初めて知ったときには「魔法のツールだ」と思い、散々研究したものですが「通貨強弱を見て、エントリー!」と考えても中々上手くいきません。
あくまで現状把握のツールですので、そのあたりの認識を持たれると、有効活用できるかもしれません。
どの時間軸の通貨強弱を見るのか?
現状を把握する為のものですから、どのタイムフレームの通貨強弱を知りたいかで見るべき時間軸が変わります。
例えば、当日の通貨強弱や、現時点の通貨強弱を知りたいのでしたら、5分足でよいと思いますし、数週間単位の通貨強弱を知りたいのでしたら、1時間足でもよいと思います。
要は、どのタイムフレームの通貨の動きを知りたいかで、見るべき時間軸が変わります。
例えば、雇用統計があって、通貨がどのような反応をしているのか知りたいのであれば短期の通貨強弱を見れば、当日の通貨の動きがよくわかります。
また、金融政策など長期間に影響を及ぼす要因の影響を知るのであれば、長期の通貨強弱を見れば、通貨の方向性が分かります。
「通貨ペア」を見ているだけでは分からない、通貨単体の動きが分かるので、事実を確認する為に大変役立ちます。
どのサイトで通貨強弱を見るのか?
基本的にどのサイトでも、通貨強弱を閲覧することができますし、大差はありません。
例えばこられのサイトでも問題なく使えます。
相場の変化を見つけることができる。
現状の把握として使う際に、通貨強弱を追っていくと相場の変化を知ることができます。
例えば・・・
「今はリスクオフになり、円(JPY)が買われてきたが、円売りに転じてきている」
「資源国通貨が買われていたが、原油価格の下落と共に、売りに転じてきている」
「米国株と米ドル(USD)の相関性が高まっている」
これも現状把握としての使い方です。
通貨強弱をタイミング指標(エントリータイミング)として過信してはいけません。
通貨強弱単体で売買しようとするよりも、今の相場状況を正確に知るために使われると、より有効なツールになると思います。