ご無沙汰していました!久しぶりのブログの更新です。
事業の立ち上げも落ち着いたので、またブログの更新を行っていきますね!
さて、今回お伝えしたいのは、あの有名な相場格言「噂で買って、事実で売れ」についてです。
あなたは、この格言をトレードの際にどれぐらい意識しているのでしょうか?
噂で買って事実で売れとは?
【噂で買って、事実で売れ:Buy the rumor, sell the fact】
※買い材料の噂が出た段階で買って、事実として発表された段階では、売った方が良いという意味の格言。相場は事実よりも先に噂や思惑で動くものなので、事実として公表された段階では既に織り込み済みのためなっている場合が多いということ。織り込むとは、ファンダメンタルズが価格へ反映されていることです。
この格言は、その名の通り、「噂の段階で先んじて動き、実際にその事柄が事実となって発表された場合は売れ」というシンプルな格言になります。
シンプルな格言ながらも、非常に重要で長い間生き残っているトレーダーには染み付いている格言とも言えます。
マーケットは、現在の経済動向だけでなく「未来の情報」を織り込んで推移していますよね。
例えば現在「株高」になっているとしても、それは、今の経済状況が良いからというだけではなく、未来の状況も反映されての株価になります。
将来株価が上がるのであれば、誰でも上がる前に買いたいわけですから、当然と言えば当然ですね。
なので、株式にしかり、為替にしかり、価格は「未来への思惑」を織り込みながら動いています。
未来への期待や、不安が価格に反映されていると言ってもいいでしょう。
例として、為替相場であれば、未来に行われるであろう中央銀行の金融政策や、未来の方針を事前に織り込んでいきますよね。
金融政策に変更がなくても、今後の金融政策を示すフォワードガイダンスが出ただけで相場が動くのも、参加者は未来の動向を常に気にしているからです。
そしてその後、実際に金融政策が発表した際には、「材料出尽くし」「ガッカリ感」として伝わり、マーケットが反転するいうことが頻繁にあります。
相場格言を売買に活かすには?
直近は、ロシアウクライナ戦争というショッキングなトピックがあり、世界の関心を集めていると思います。
多くの被害が出ており、一刻も早い終息を願うばかりではありますが、この状況下で「噂で買って事実で売れ」を当てはめて考えてみます。
ロシアがウクライナへの軍事侵攻を決定する以前から、軍事侵攻の可能性が報道されはじめ、マーケットはリスクオフ(リスク回避)に傾斜していました。
地政学リスクが高まっている状況においては、投資家はリスク回避の心理となり、株安、円安で推移する展開となりましたね。
これは、「噂で買い」の反対で「噂で売り」になります。
そして、その後実際にウクライナへの軍事侵攻が明らかになった際には、一時マーケットは乱高下しましたが、すでに悪材料を織り込んでいたので、マーケットはそこまでショックを受けることはありませんでした。
そこで一旦株価が反発したのは、「噂で売られて、事実で買われた」からですね。
他には、ユーロに関しては、ロシアウクライナ問題が台頭する以前は、タカ派的スタンスを織り込んでのユーロ高が見られていました。
しかし、軍事侵攻への思惑でジリジリとユーロ安になり・・・(噂で売り)
さらに、エネルギー価格が高騰、欧州経済への打撃も大きなものとなり、一段のユーロ安を招くの展開となりました。
ここまでは噂で売り買いされていた部分になります。戦争が行われれば欧州の経済は大きな打撃を受けるだろうという思惑(噂)で動いています。
そして、2週間がたち、現在は交渉状態が硬直。事態の進展が見られないことにより、今度は悪材料出尽くしでユーロが反転する流れとなりました。
このように、マーケットでは頻繁にみられる現象になっています、
噂で買って事実で売ろう!
少し難しいと感じるかもしれませんが、要は「先回りをして考える」ことが大切ということですね。
この格言を意識しておくと、相場が切り替わるターニングポイントがわかりやすくなります。
噂がどの程度価格に反映されているか、実際の発表とどの程度乖離があるのかは慣れるまで予想が難しいものではあります。
しかし、その点を除けば、不確定なマーケットにおいて、信頼のできるトレードの要素として考えることができるのではないでしょうか?
多くの参加者が動く前にシナリオを考えておくことが大切なんですね。
相場の格言を意識して、是非トレードに役立ててください。
関連記事