こんにちは、塚田です。今日は、「エントリータイミングは半自動でもよい」という話をしたいと思います。
売買を実行するタイミングは、永遠の課題でもあり関心が高いポイントですね。
僕に寄せられる質問の大半はエントリータイミングに関する質問が多いです。
完全裁量トレードと自動トレードの違いとは?
さてでは、「半自動トレード」について説明する前に、「裁量トレード」と「自動トレード」の違いから考えていきましょう。
その時の状況に合わせて臨機応変に売買を行うのが、完全裁量トレードと言えます。
固定化された数値以外の情報や、判断要素から判断し、その時、その時に合わせて売買を行うのが、完全裁量のトレードですね。
定量化できない情報を扱っていくのが裁量トレードとも言えます。反対に、数値で定義できる情報で、条件が揃ったら自動的に売り買いをするのが、無裁量のトレードとなります。
自動売買・システムトレード・botトレード・アルゴリズムトレードなどが、無裁量のトレードにあたりますね。
完全裁量トレードのメリットとデメリットとは?
では、完全裁量トレードと自動売買はどちらが優れているのでしょうか?
「柔軟性と画一性はトレードオフ」の関係になっており、「定量」と「定性」データのどちらの方が優れているとは一概には言えません。
例えば、完全裁量トレードはその時の状況に合わせて売買をするわけですから、対応力が高く柔軟性が高い売買方法となります。
しかし、その反面判断基準が毎回異なるので、「同じクオリティの売買を続けるのが難しい」という欠点があります。
その時の調子や見え方の違いによって「ブレ」「ムラ」が生じることがデメリットが生じるからですね。
また、機械的では無いので、感情で売買のタイミングが決められてしまうことも多くなるので、経験豊富なトレーダーにしかできない売買方法と言えます。
反対に完全に自動であれば、どのような状況であろうとサインに従うことになるので、売買に迷いはなくなりますね。
なので、判断は簡単になりますが、逆に状況の変化に対応する柔軟性は無くなってしまうことになるのです。
半自動とはなにか?
僕が今行っているトレードは、裁量と自動が混ざった半自動のトレードスタイルになっているのかなと思っています。
完全にオートでは無いので「半自動」という表現をしていますが、半分裁量で半分自動というように考えてもらっていいと思います。
裁量の部分になるのは、マーケットの大まかな方向性を読み解く部分になります。
例えば、各国の金融政策の動向や、地政学リスク、マーケットの資金フロー、ポジションの動向などを総合的に加味して、ポジションを張る方向性を裁量で判断します。
これらは、数値化できないデータであり、時間と共に変化していくのでタイムリーに追っていく必要がありますね。
最近の円相場のように、「日銀の金融政策がハト派寄りのスタンスに従い円売り」というような基本的な方針を決めるのは裁量ということになります。
そして、実際の売買タイミングは、テクニカル的なサイン、シグナルで自動で決定していくことになります。
どのようなシグナルを使っているのかは具体的にここでは書けませんが、最終的な判断はサインに従って、売り買いを行えば迷いは少なくなります。
一種のフィルターを通して方向性を考え、そちらの方向にのみトレードを行っていくことになるんですね。
つまるところ、大局観は裁量で判断して、タイミングはオート(自動)で行うことになります。
半自動が良い理由
ということで、裁量トレードと自動売買の違いと、半自動トレードについて考えてみました。
昔は僕も相場一筋で、一日中マーケットのことだけを考えていればよかったのですが、今では運営する会社も増え、すべての時間をマーケットの攻略に割くことはできなくなりました。
また、家庭を持ったというのも大きな変化でした。独身の頃はそれこそ、夜中も関係なく一日中売買していましたが、家庭を持って子供もできると生活環境は大きく変わるからですね。
そうなると、より効率的に、安定して稼ぐことが必要になってくるので考え方も変わってきます。
このブログを読んでいる方もお仕事をされながらトレードをしている方が多数だと思いますので、相場に一日中張り付くことが難しいのは共感してもらえると思います。
完全に自動で勝ち続けるのは経験上不可能だと考えていますので、裁量の良い部分と、自動の良い部分をミックスして考えると良いのかなと思います。
半自動あれば、時間的な余裕も生まれるので、選択肢の一つとして参考にしてみてくださいね。
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