なぜテクニカル分析をするのか? 損小利大の誤解とは・・・

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相場の世界では、「損小利大」を目指すことが王道であり、重要であるとされています。

この考えでは、トレードの勝率が50%を維持できたとして、損切り幅より利食い幅の方が大きくなっていれば利益が残る計算になります。

例えば損切り幅を10Pips、利食い幅を20Pipsで固定した場合、勝率50%を維持できていれば最終的に利益が残りますね。
しかし、単純にコイントスをして買いか売りかを決めるようなトレードをした場合、損切りになる確率と、利食いになる確率は同じにはなることはありません。

価格がランダムに動いたと仮定すると、勝ちトレードと負けトレードの比率は、2:1の比率になり、勝率は33%程度にまで低下します。

勝率が33%であれば、10Pipsの損切が2回、20Pipsの利食いが1回という比率になり、トータル損益はプラスマイナスゼロになってしまいます。

この場合はスプレッドや、スリッページなどのコストがかかり、負け続けることになるのです。
この考え方が分かりにくい場合は、損切り幅を10Pips、利食い幅を100Ppisとし、コイントスで買いと売りを決めるトレードを行った場合をイメージしてみて下さい。

損切りになる確率と利食いになる確率が同じにならないのはイメージができると思います。
ですので「損小利大」が大切であると言っても、「単純に損切より、利食いを大きくすれば利益が残る」というわけではないんですね。

では、このような確率論を越えていく為にはどうしたら良いのでしょうか?

その答えは「トレンド」にあります。

相場の価格変動は完全なランダムではなく、市場心理を反映し、一定の方向に動き続ける波を発生させます。

この波が、いわゆる「トレンド」ですね。
このトレンド方向を見極める為に、様々なテクニカル分析を行い、仕掛けのポイントを絞り込んでいくわけです。

トレンドが発生している状態は、一方向に動きやすい状態になっていますから、トレンドの方向にトレードを行うことで、さきほど説明したような確率論を越えていくことができます。
しかしここで注意しなければならないのは、相場は私たちが思っているよりも、ランダムな値動きに近いということです。

チャートを広げてみて、トレンドが発生しているように見えても、実はただのランダムな動きであったりします。
ですので、トレードを仕掛けた理由が、誰に説明しても納得できる状況で無い限りはトレードを控える必要があります。
勝ち続けるためには、

「複数の根拠が重なり、市場心理が色濃く反映されているポイント」

をテクニカル分析で絞り込むことが重要になってくるということですね。
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ABOUT US
Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。