ポジションサイジングの方法として、私は1%ルールによるリスクテイクを推奨しています。
普段はこのルール内でポジションを建てていますが、以下のような場面では、いつもより多くリスクをとって良い場面であると考えています。
■長期の時間軸でブレイクアウトが発生しているとき
■複数時間軸のトレンド方向が合致しているとき
■複数の支持線・抵抗線が重なり、強力な抵抗帯になっているとき
こういったポイントは、極力チャンスを逃したくない場面でもありますし、いつもよりリスクを多くとっても良い場面と考えています。
エントリーの状況によってトレードの期待度が変わってきますので、その期待度によりポジションサイズを増減しています。
普段よりリスクを多目にとるといっても、一気にロットサイズを2倍、3倍にするわけではありません。
自分で決めた資金管理のルール内で、少しだけ枚数を増やすだけです。
資金管理のルールを守らないと、うまくいかなかったときに利益を出すのが難しくなってしまいますので、この点は注意が必要です。
適切なポジションのコントロールを行うことで、さらに効率的な資産運用に繋がります。
それから、最近読者の方から、こんな質問が寄せられました。
「デモトレードだとうまくいくのに、実弾トレードになった途端にうまくいきません。」
「枚数のプレッシャーを克服するコツは何かありますか?」実弾トレードになった途端に、うまくいかなくなってしまった理由は「欲」が原因です。
「稼ぎたい」「損をしたくない」という欲望がエグジットを早めたり、過剰なトレードを招いたりします。
ですので枚数のプレッシャーを克服するコツは「お金のことを考えないで、ひたすらトレードにのみ集中する」ことだと思います。
トレードの目的は利益を出すことですが、トレード中はいくら利益が出ただとか、いくら損したということはおいておき、ベストなトレードをすることのみに意識を向ける必要があります。
もしそれでも、あまりにプレッシャーを感じてしまう場合は、そもそもの問題としてポジションサイズが身の丈にあっていないのかもしれません。
1回損切をしたぐらいで深く落ち込んでしまったり、1回利食いになるだけで有頂天になってしまう場合は、例えリスクが1%以内に収まっていたとしても、適切なポジションサイズとは言えないと思います。
僕は目安として、5回連続で損切しても、何とも思わない枚数を推奨しています。
資金管理は、トレードの成績に直結しますので、今一度自分のトレードの資金管理を見直してみて下さい。