あなたは、必死にチャート分析をし、それでも「結果が出ない」と悩んではいませんか?
今回は「環境認識、マルチタイムフレーム分析をしても勝てない理由」についてお伝えしていきます。
チャート分析をしても、結果が出ない方は必見です。
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「FXで勝てない仕組み」を徹底解説!勝ち組を目指すなら必見。
環境認識、マルチタイムフレーム分析とは?
始めに、FXなどのトレードにおける、環境認識、マルチタイムフレーム分析についてのおさらいです。
「環境認識、マルチタイムフレーム分析」とは、複数の時間軸(時間足)を使って、相場分析を行う人気のチャート分析手法です。(以下マルチタイムフレーム分析)
マルチタイムフレーム分析は、週足、日足、4時間足などの「長期の時間足」と、30分足、5分足などの「短期の時間足」を組み合わせて行い、トレンドフォローを行います。
考え方としては、長期の時間足の流れ(大きな時間の流れ、メジャートレンド)に従い、短期の時間足の流れに沿って売買を行うことで、「トレンドに沿った売買ができる」という考え方がベースになっています。
この分析方法は、多くの書籍やネット上でも紹介され、昨今のトレード手法の王道となり、目にする機会が多い分析方法の一つとも言えます。
チャート分析ツールを導入した初心者の多くは、まずこうした複数時間軸のチャート分析から試みることになります。
あなたも、すでに売買に取り入れているのではないでしょうか?
マルチタイムフレーム分析は有効な手法ではあるものの、残念ながら、それだけでトレードで利益をあげられることはありません。
なぜ、環境認識と、マルチタイムフレーム分析をしても、多くのトレーダーが利益を出せないのでしょうか?
環境認識、マルチタイムフレーム分析をしても勝てない理由
確かに、長期の流れに沿って、短期で売買タイミングを探るというのは、一見して合理的な考え方であります。
しかし、こうした手法への信頼が神格化している部分も存在するのです。
高度な手法を実践していれば利益が出ると考えがちですが、残念ながらマルタイムフレーム分析を実践するだけでは利益を上げ続けることはできません。
その最も大きな理由は「相場の価格変動が、チャートを無視して動く」ことが多々あるからです。
価格が動く要因は、市場参加者がどのように売買するかによって変わってきます。
(参考)FXで優位性のある手法とは何か?勝ち組トレーダーの考え方。
そして、全ての参加者があなたと同じにようにチャートを見て売買している訳ではないのです。
ヘッジファンドなどの機関投資家の多くは、データや外部要因に着目し、チャートを凝視してトレードすることは非常に少ないとされています。
チャートでプライスを確認してオーダーを出すというのは、トレーディングの要因のホンの一部でしかありません。チャートを見て売買していないトレーダーも多く存在するのです。
つまり、参加者の多くがチャートを見て売買をしていないので、当然チャートを無視して相場が動くことも多々あるのです。
プロのトレーダーは、プライスアクションだけでなく、他の異なるアセットの動き、金利動向、ファンダメンタルズ、オプション、ポジション動向など、様々な視点やデータを加味して売買を行っているからです。
「誰かが良いと言っていたから勝てる」「すごいと思った売買手法を真似をするだけで利益が出る」というほど甘い世界ではないんですね。
ある種、「チャート依存」になってしまっていることが、勝てない原因となっているのです。
環境認識、マルタイムフレーム分析は、特別優れた手法では無い
そして、マルチタイムフレーム分析を行っても勝てない決定的な理由は、マルチタイムフレーム分析自体が「特別優れた方法では無い」ということが挙げられます。
環境認識、マルチタイムフレーム分析で行っていることは、つまるところ、「長期の流れに逆らわない」ということになります。
もっと単純に言えば、トレンドフォロー、大局観の見極めということであり、少しトレードの経験があるトレーダーなら誰もがこうした概念を理解しています。
トレンドに逆らわないのは、至極当たり前の話であり、誰でも思いつき、皆がやっていることになるので、優位性は大して存在しないのです。
経験の浅い初心者にすれば、それでも難しく感じるかもしれませんが、基礎中の基礎レベルの話であるのです。
同様に、複数の時間軸でプライスアクションを確認して売買することも特に目新しいことではありません。
「自分は凄い分析方法をしている」と勘違いしている場合は、そういった考えは改めましょう。
誰でも知っている知識であり、特別優れた考え方ではないのです。
相場で安定的に利益を上げられるタイミングは、市場参加者の心理がどちらかに偏り、トレンドが発生している時にそのままトレンドに乗ること。
あるいは、偏りが大きくなりすぎた際に、反転を狙ってカウンタートレードを狙うことです。
そうした潮目の変化は、チャート分析だけ、一つのマーケットを注視するだけで判断することはできません。
なので、複数の市場を見て、大局観を掴むことや、金利などの動向に注目することがより重要性を帯びてくるのです。
為替市場と単体で動いているのではなく、他の市場や経済は全て繋がっているからです。
まとめ
結論を言えば、環境認識やマルチタイムフレーム分析をして勝てない理由は、「チャート依存」になってしまっており、視野が狭すぎるからです。
マルチタイムフレーム分析、チャート分析だけで勝てると思ってしまうこと自体が、間違った考え方になります。
シンプルに考えて、有名なジョージソロスや、レイ・ダリオなどの有名ヘッジファンドマネージャーが、チャートだけ見て、「買いだ!売りだ!」と、売買していると思いますか?
冷静になってイメージしてみれば、チャート依存に陥ることの危険性は分かると思います。
こうした手法への信奉をやめ、トレードの原点に立ち返って学ぶことが勝ち組トレーダーへの第一歩となりますので、自身の売買に優位性があるか今一度確認してみましょう。
簡単に勝てるという幻想が無くなればトレード力は上がっていきます。
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