FXで一生勝てない「悪い癖」トップ4。

今回は、FXの悪い癖を、経験を元に解説していきます。

もちろん、ただ悪い癖を紹介するだけでなく、具体的な解決方法も提案していくので是非ご自身の売買に活かしてください。

FXの悪い癖・「損切りずらし」

「もう少し、耐えれば反転するかもしれない……」→「必殺!損切りずらし!」

あなたも、一度はやったことがありますよね?

「損切りずらし」は、ポジションが含み損になった際に、当初決めていた損切りラインを変更してしまう行動のことです。

誰でも含み損のポジションをカットするのは苦しいもの、ついついこうした行動をとってしまいがちです。

しかし、「自分の判断は間違っていない……持っていれば必ず上がるはず……」そんな期待は、ことごとく裏切られることになります。

近年のトレードツールの発展に伴い、簡単にオーダー変更を行えるようになりましたが、簡単に変えられるが故に、大惨事を招くことになります。

「こんなはずではなかった……」と後悔したことは一度や二度ではないでしょう。

損切りずらしによる失敗を防ぐ対策は、「当初決めた損切りラインを絶対に動かさない」と決めることしかありません。

個人的に行っている損切り方法としては、初めに最大損失ライン(最終撤退ライン)を設定し、その間をバッファ(余裕)として裁量で損切りする方法を採用しています。

※損切りの設定についてはこちらの記事でも解説しています

(参考)どの損切り方法が良いのか?損失を限定し収益を拡大させる方法(決定版)

(参考)無駄な損切りを減らす方法

また、一定の時間が経過して利益になっていない場合は、時間で損切りを行うタイムストップアウトという手法も同時に用いますが、何があろうとも、最初に決めた、最終損失ライン(損切り)は絶対に動かしません。

そもそも、ポジションのリスクは最終撤退ラインをベースに決めているので、最終撤退ラインを変更してしまえば、ポジションのマネジメントが全て破綻してしまうことになるからです。

一度損切りになった後で、再エントリーする価値があると思うなら、再びポジションを持てば良い訳です。

自分が分析を重ねて決めた方針が間違っていたと認めることは誰でもツライものです。

しかし、悪癖は一度染みついてしまうと中々抜け出せんので「損切りずらし」は今日をもって封印しましょう。

FXの悪い癖・「待てない」

次によくあるのが、トレードしようと思った時がトレードタイミングだと思ってしまうパターンです。

チャートを開けば、必ずポジションを持たなければいけないと感じてしまう……

これではチャンスを待つことはできません。

どうしても待てないという場合には、すぐにポジションを待つのを控えて、指値を使うという方法が一つあげられます。

指値を使えば、決めたレベルまでレートがこなければ、ポジションを持つこともありません。

他には、大局観は裁量で判断し、売買のタイミングのみ、機械的なテクニカルサインに従うという対処方法もあります。

半裁量、半自動と呼んでいますが、一貫性のある売買に繋がるので、オススメの方法でもあり、個人的にも運用で使っている方法になります。

FXの悪い癖・「無限ナンピン」

無限ナンピンは、数ある悪癖の中でも、最悪の悪癖と言えるでしょう。

ナンピンとは、難を平らげるという言葉が語源になっていますが、計画的でないポジションの増加は最短で破綻に導きます。

「少しポジションを追加して、損失ゼロになったらカットしよう……」そんなスケベ心でポジションを追加すると、地獄を見ることになります。

ナンピンは、数々のトレーダーを闇に葬ってきた実績があり、最も気をつけなけれならない悪癖の一つと言えるでしょう。


計画的に行うのであれば、ピラミッティングや分割売買の領域に入ります。

分割売買のテクニックに関しては、こちらの記事を参考にしてください。

(参考)FXピラミッティングで利益を最大化させ、資金管理の力で勝つ方法を具体的に解説。

計画性の無いナンピンを行っていれば、どれだけ勝率が高くても一発で退場する可能性がありますので、絶対に行わないようにしましょう。

規律を守るには?

これらの悪癖に全て共通するのは「規律を守れない」ということです。

では、どうすれば規律を守ることができるのでしょうか?

頭では分かっているのに、ついつい同じことを繰り返してしまうものです。


規律を守れるようになるには、まず、少ないポジションサイズで売買を行い、「規律を守ることで利益が出る」と実感することが大切です。

ルールさえ守っていれば、こんなことにはならなかったという経験は、誰しも一度や二度ではないと思います。

なので、小さな成功体験を身につけて、それから本番運用に望むことも大切です。

また、自身の売買記録として、感情の状態などを記録した、トレード記録をつけることも有効であると考えられます。

「失敗」という、最大の薬

しかし、最も大切なことは、トレーダーとしての失敗を経験することです。

しかもただの失敗経験では無く、頭をハンマーで殴られるような超絶手痛い失敗をすることも必要です。

なぜなら、頭では分かっていても、実際に実行することはできないからです。

お金を運用する性質上、感情を揺さぶられ正常な判断ができなくなってしまうからですね。

お金に強い執着を抱いている人は、特にルールを守れない傾向も強くなるので、より一層規律を守るハードルが高くなります。

「知っている」ことと、「分かっている」ことでは大きな差があります。

そして「分かっている」と「できる」でも雲泥の差があります。

「はいはい、損切りは大切だよね」「リスク管理は大切だよね」

頭ではそのように分かっていても、ミスを犯してしまうのが、初心者の特徴となっています。

個人的には自らの身をもって経験するのが一番だとは思っていますが、とはいえ資金は誰しも失いたくないもの、慎重に運用しながら規律を身につけていってください。

まとめ

殆どの失敗は、戦略的なものではなく、自身の心のほころび、規律の乱れから生じるものです。

自らの悪癖を認識し、向き合うことが大切ですね。

手痛い失敗をしても腐ることなく、失敗から立ち直り、規律を守れる本物のトレーダーになってください。

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ABOUT US
Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。