金融恐慌は起こるのか?バブルが弾ける仕組み。

こんにちは、塚田です。

最近は、米国株式市場の最高値更新が続いていますが、こうした上昇はいつまで続くのでしょうか?

最近の株高は、エヌビディアなどを筆頭としたAI株および、ミーム株と呼ばれる銘柄に株高は牽引されています。

Appleもたいした発表をしていないのに株価が上昇しているようで、米国相場はバブルとなっていますね。

S&P500などの指数が全体で上げていますから、正直なんの米株を買っても利益になっている状態です。

なぜバブルは弾けるのか?

そして、ご存じのように、バブル(泡)ですから、バブルは必ずはじけます。

なぜ、バブルがはじけるのかと言えば、相場が行き過ぎたときに、誰かが恐怖を感じて、手仕舞いし始めるからです。

その恐怖が連鎖して、バブルがはじけていきます。

バブルの終盤は「ババ抜きのクライマックス」の場面と似ていますね。

利益が利益を生む複利効果で投資をしていくと、成長率は累乗的に増えていき、それに伴って投資額も増大していきます。

例えば、不動産バブルが分かりやすい例ですが、不動産価格が上昇するという思惑が、過剰な融資を招き、不動産価格を押し上げます。

低金利で融資が受けられることに加えて、借りれば借りるほど金利が低くなるので、投資額が増えていきます。

「買った不動産を担保に借りる」ということを続けていけば、融資金額も増えていきますよね。

そうして、流入する資金が増えていき過熱していきます。

株価に関しても同じで「価値があるから買おう」ということではなく「上がるから買う」という、投機的な目線での資金流入が起こることがバブルの原因です。

これにより、適度な上昇幅を超えて相場が過熱し、上昇してしていくことになります。

資金が流入し始める初めは、ゆっくりと上昇していたものが「買わなければ損をする」と集中した資金によって急激に上昇していくんですね。

しかし、累乗的に増えていくことで、どこかで参加している人が、不安に思うタイミングが来ます。

「あれっ?こんなに上がっているからそろそろやばいんじゃない?」と思って資金を引き揚げ始める人が増えると、バブル崩壊が始まります。

ちなみに今は、VIX指数(恐怖指数)を見ても12程度ですから、参加者の心理としては、安心感を持って参入していることになります。

※VIX指数は目安として20を超えてくると、リスクセンチメントが高まっていると判断できます。

つまり、まだバブルが弾けるとは思っていないということですから、損をしたくないと思った投資家の資金がガンガン流入していき、相場が押し上げられています。

「皆儲かっているし、自分も乗らないとヤバイ!」というような感覚ですね。

そして、最初に言ったように、ババ抜きなので、弾けないバブルはありません。弾けるからバブルなのです。

実態とマーケットの動向は違う

このように、マーケットのセンチメントとしては、安心感を持って皆が参入し、株高は続いていますが、本当の実態とは大きくかけ離れており、経済の状況はよくありません。

不気味に株価は上がっていますが、米国の多くの家庭はインフレに苦しみ、クレジットカードローンが増え、生活難となる家庭が増えています。

→ローン返済以外にも負担、米住宅維持コストはコロナ禍入り後に26%増

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-10/SEVG6QDWRGG000

前回の米国の雇用統計の結果も表面的に良いように見えますが、バイデン政権によって誘致された、不法移民によって増えているだけなので、本当に良い訳ではありません。

フルタイム雇用は62万5千人減少し、パートタイム雇用は28万6千人増加しています。

また、失業率は4.0%に上昇となっているので、とても良い結果とはいえないのではないでしょうか?

逆イールドの後は景気後退となる

また、景気後退のサインとなる、逆イールドは80年代の不況時よりも長く続いています

逆イールドになったのは、2022年7月5日なので過去最長であり、そして、過去は逆イールドの後、全て景気後退になっています。

長く続けば続くほど、弾けたときの反動も大きくなりますので注意が必要です。

ただ、マーケット自体は、市場参加者の思惑で動いているので、経済の実態がすぐに反映される訳ではありません。

何らかのイベントが引き金となって起こりますが、それは、米大統領選の前かもしれませんし、そうでなければ、FRBの利下げなどがきっかけになるかもしれないからです。

弾けないバブルはありませんが、大抵なんらかのイベントがトリガーとなって発生するので、それがいつ弾けるは分からない訳ですね。

ただ、リセッションは必ず起こりますし、景気後退が伸びれば伸びるほど、発生した際のショックは大きくなります。

今回の場合は、リセッションではなく、デプレッション(恐慌)となる可能性も金利動向から見ると高いです。

ただ、金融恐慌時は大きな資産を作るチャンスとなりますので、準備をしていれば恐れる必要はありません。

資産防衛の準備をして待ち受けたいと個人的には考えています。

参考になれば幸いです。

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Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。