こんにちは、塚田です。
コミュニティの方では毎日のように投稿しているのですが、久しぶりのメルマガ配信となります。
マーケットが、かなり煮詰まってきているので、注意してください。
今後起こる、ブラックスワンイベントがいつなのかを正確に予測することはできませんが、9月~10月は非常に重要な時期になります。
11月には米大統領選が控えており、その前には「一度、大きな金融ショックが起こるのでは?」というのが、一番のシナリオとして想定しています。
これは、単発の経済指標だけ見ていても分かりませんが、今年に起こった政治イベント、金融イベントを時系列で追っていくと、見えてくるものがあります。
過去に書いた記事も参考にしてください。
資産を築くには、危機に備えておくことが一番大事。
FRB議長が利下げを示唆
ここ、最近の重要イベントをおさらいすると、FRB議長が、ジャクソンホール会議にて「利下げの時は来た」と発言を行いました。
これまで、インフレ制御のために高金利を維持していたFRBが「物価の安定」から「雇用の安定」へ視点をずらしたことになりますね。
ただ、実際、米国のインフレが鎮静化した訳ではないので、その状況で利下げを決断するのは、失業率が上昇しており「利下げをしないとどうにもならない」状況になっているのでしょう。
米国の実態経済は悪化しており、一度利下げを開始したら、連続利下げが行われ米金利が急落していくことになります。
歴史を見ても、FRBの利下げはいつも遅く、利下げの開始と共に、リセッションへ入っていきます。
景気後退の予兆でもある逆イールドの解消も起こりつありますね。
信頼を失った雇用統計
そして最近では、雇用統計の数字が捏造されていたことが明らかになりました。
雇用統計の下方修正が発表された後、初めて、今週の金曜日に米国の雇用統計が発表されることになります。
雇用統計の数字(9月6日)が悪ければ、一気にリセッション(デプレッション)への引き金となる可能性もあるので、非常に注目です。
通常株式相場の暴落は、10%程度の下落が、複数回に分けて起こります。
ブラックスワンイベントはいつ起こる?
仮に、今回の米雇用統計で米経済の悪化が表面化しない場合は、ブラックスワンイベントは先延ばしになることになります。
その場合は、11月が米大統領選で、その前に、日本の総裁選が控えていることを考えると、総裁選を終えた後に、トリガーイベントが発生する可能性があるでしょう。
9月30日(月)の岸田文雄総裁の任期満了に伴い、 9月12日(木)~27日(金)の日程で総裁選挙を実施される予定となっています。(9月12日に告示し、27日に投開票)
日銀の植田総裁は昨日、物価の見通しが実現していくとすれば「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整」する方針を改めて示しました。
トリガーイベントとして警戒されるのが、米雇用統計、CPI、自民党の総裁選、日銀金融政策決定会合、FOMCなど、9月にイベントが集中しているため、要警戒です。
そして、2025年、2026年にかけては、これまでの不換紙幣を中心とした貨幣経済が終焉を終え、金本位体制へ徐々に移行することになります。
今のマーケットの堅調さはAIバブルによる、見せかけだけのもの。
いつかは分かりませんが、ブラックスワンイベントは突然起こりますので、備えておきましょう。
具体的には、現金比率をある程度高め、資産の何割かは貴金属(金・銀)へ移行することです。
暴落時には、貴金属も一斉に下げますが、ドルの暴落と共に、再び貴金属市場へ資金が流れるはずです。
参考になれば幸いです。