どうも、塚田です。
今日、スイス国立銀行の突然の発表で、
スイスフランが主要通貨に対して前面高になりましたね。
普段フランは触らないんですが、さすがにあの動きは怖いです。
これにともない、読者の方から、
「そもそも、なんでフランに上限が設定されていたんですか?」
という質問が寄せられました。
そもそもなんでスイスフランに上限が設定されていたのかというと、
元々スイスフランは、対ユーロでそこそこの水準で推移していました。
大体1ユーロが1.5から1.6ぐらいです。
しかし、それがリーマンショック以降、
ギリシャの財政問題などで、ユーロのリスクが表面化していき、
ユーロに対する信用度が下がっていきました。
それによって資金がリスク回避として、
フランや円などのリスクが低い通貨に流れこんだというわけです。
この時期に円も買われ続けて超円高になったのはご存知の通りですが、
フランも買われ続けたので、EUR/CFHのレートが
1ユーロ1フランに近づくまでになりました。
それに耐えかねたスイス国立銀行が、
EUR/CHFのレートを「1ユーロ=1.2フランの上限を設定する」と発表したわけです。
もし、1.2フランを超えてしまうようであれば、
無制限に介入をしますよってことですね。
「この上限がいつ撤廃されるのか?」
という憶測が市場では色々飛び交っていましたが、
それが今日撤廃されたわけです。
今回、スイス国立銀行の発表によれば、
「スイスフランに対する過大評価が弱まってきた」として、
上限を撤廃したようですね。
まあそういうリスクもあったので、
普段フランはトレードしていませんでしたが、
CHFを売っていた人は大変な目にあったのでは無いかと思います。
他の通貨にはそれほど影響はありませんが。
しばらくはどのような動きになるか様子見ですね。