こんにちは、塚田です。
今日は、資産運用についての話です。お金は銀行に寝かせておいても、死に金となってしまいます。
これからの時代は、お金に働いてもらったり、資産を分散してリスクを減らすことは必須と言えるでしょう。
最近は、新しい金融商品もボチボチと増えてきていますね。
それで、今日は何かと話題になっているロボアドバイザーについて書きたいと思います。
話題のロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、投資方針を設定することで、ロボアドバイザー(金融アルゴリズム)が自動で投資信託の買い付けを行ってくれるシステムのことですね。
代表的なサービスは以下のようなものです。
・WEALTHNAVI(ウェルスナビ)
・THEO(テオ)
・楽ラップ
これらのサービスはもの凄く簡単に言えば、金額と投資方針さえ設定すれば、後はほったらかしでお金が増えていく(かもしれない!)というものです。
ロボアドバイザーにお金を預ければ、ロボアドバイザーが選んだ、様々な投資信託に資金が振り分けられます。
以前から存在するファンドラップを自動化にして、手数料を下げたものだと考えれば良いと思います。
※参考ページ:野村ファンドラップ
ロボアドバイザーの手軽さが魅力なのか、人気が集まっているようです。
結局投資としてどうなのか?
こういうファンド系の投資で重要なのは、利回りも大切ですが、結局のところ手数料が一番大切だと思います。
ちなみにロボアドバイザーの手数料は大体1%程度ですね。
1%の手数料がどれぐらいの水準なのかというと、一般的なファンドラップと比べると低めになっています。
例えば、野村ファンドラップ、ダイワファンドラップ、SMBCファンドラップなどの代表的なファンドラップ商品は、ファンドラップ手数料と、信託手数料が両方かかるので、それらをあわせると2~3%の手数料がかかることになります。
「2~3%か、大体そんなものかな?」と資産運用を知らない素人は思ってしまいがちなんですが、これはとんでもない間違いです。
3%の手数料ということは、毎年確実に3%資産が減るということ・・・(恐ろしい)
一度ファンドに投資してみれば分りますが、ファンドのリターンから、3%引かれるというのはかなり絶望的な手数料です。
なので、一般的なファンドラップはなんの魅力も無い金融商品といえるでしょう。
このような一般的なファンドラップに比べると、ロボアドバイザーの手数料は低めに設定されています。各社とも大体1%~1.4%程度の手数料体型です。
なので「これぐらいなら安いかな?」と感じてしまうかもしれませんが、これも一概には安いとは言えません。
投資信託は、アクティブファンドと、インデックスファンドに分かれ、手数料が低いインデックスファンドであれば、手数料は0.2%程度に抑えることができます。
例えば、最近出たeMAXSIS Slimシリーズであれば、手数料は0.13%~0.19%程度です。
参考ページ:Emaxis slim
もちろん、ロボアドバイザーのポートフォリオはインデックスだけで構成されていないので、この手数料と比較するだけではなんとも言えません。
ただ、同じようなポートフォリオは、自分で組めば同じものを安く組めるので、わざわざ高い手数料を払う必要があるのかな、と思います。
ポートフォリオの内容を変えて調整する
積み立て投資を行うなら、ポートフォリオを自分で決めることでリスクとリターンの調整を行うことができます。
例えば、リスクをとって大きめのリターンを狙いたいならば、外国株式インデックスの割合を増やせば、ハイリスクハイリターンになりますし、逆にリスクを抑えた運用をしたいなら、国内債券などに資産を割り振れば良いわけです。
結局のところ、リターンとリスクは比例するものですから、「リスクの許容度を自分で考えて、自分で選んだ方が良いのでは?」と私は思います。
自動ではないので、手間はかかるかもしれませんが、自分のお金を突っ込むのに、人にまかせきりなんて信じられないです。
ちなみにロボアドバイザーは、2018年から始まった積立NISAの枠にも入りません。
積立NISAは2018年から始まった積み立て投資の非課税枠です。
以前からあったNISAとは異なり、非課税期間が20年と長期になり、年間40万円までの投資に対する利益が非課税となります。
ファンドの積立投資を小額でするのであれば、普通にノーロードのインデックスファンドや、手数料が低いファンドを選んで、自分でポートフォリオを組んだほうが良いでしょう。
ロボアドバイザーのまとめ
ファンドの買付や、ポートフォリオのリバランスを自動でやってくれるので手軽さはありますが、手数料がまだ高いと感じます。
金融アルゴリズムの売買が今より洗練され、手数料がもっと下がっていくと魅力的になってくるのかもしれませんね。
このブログを見ているリテラシーが高い方は、自動に頼るではなく、自分で選択していって欲しいと思います。
それでは、また!